こんにちは、ハクロです。
成人してピアノを始めて少しずつ音楽の知識をつけようと思いいろいろな本を読みはするもののいきなり理論書とかは難しいですよね。
とっつきやすい本を見つけたので紹介しますね。
こちら
サンクチュアリ出版
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情熱大陸で有名な葉加瀬太郎さんが噛み砕いてクラシックの歴史についてお話してくれるというコンセプトの本。
基本的には時代の流れに沿って有名な音楽家のお話と一緒にクラシックの歴史について語ってくれています。
よかったところ
詳しい人に説明してもらってる感がすごくわかりやすいです。
「クラシック入門」みたいなタイトルの本はたくさんありますが、情報の羅列になってしまっているものが多いかと思います。
興味を持つには詳し人の話を聞くのが一番かと思いますが、身近にいない場合はこういう口語体の解説本が最適ですね。
特にテレビ出演なども多い葉加瀬太郎さんだと、話している姿を想像しやすいのもポイント。喋りも面白いですしね。
わかりやすいだけでなく、情報量も入門書としては十分なものでした。
過去の音楽家たちがどんな生い立ちで、どのような人生を歩んで今にのこる名曲をつくりあげたのか。
それぞれの時代背景もくわしく解説されていてよかったです。
ちょっと気をつけること
著者の好き嫌いがはっきりしているところは、少しだけ気をつけてもいいかもしれません。
葉加瀬太郎さんは音楽界の第一線で活躍されている演奏家です。
やはり芸術を生業にされている方だけあって、音楽に対するポリシー、主義主張がはっきりされています。
なので、本書で紹介されている有名な音楽家たちに対しても、「この音楽家は好き」「この音楽家は嫌い」とはっきりしてます。
特にヨハネス・ブラームスは章のタイトルが「僕が大好きな作曲家」となっていて、紹介する端々にブラームス愛がにじみ出ています。
逆にワーグナーは全くダメとのこと。
葉加瀬太郎さんは映画「地獄の黙示録」の戦闘シーンで「ワルキューレの騎行」が流れたのを見てこういっています。
「〜僕にとって音楽は、普段の喜びがあり、その上に何かがあるというものであってほしい。コンサートでもCDでも、音楽によって幸せな気持ちになる、それが最高だと思うんです。ワーグナーの芸術には、そういう喜びが一切ない。辛いし、怖いです。」P124
世のワグネリアンたちが怒り狂いそうなものですね。笑
ただ、作品については「すごい作品」とちゃんと評価しています。
こんな感じに、もしかすると自分の好きな作曲家を「嫌い!」と一蹴されてしまうかもしれないので、ご用心を。
「だれにでも好き嫌いはあるよね」ってくらいに軽いスタンスで読みましょう。笑
まとめ
本書をおすすめできる人は
①クラシックに興味がある人
②堅苦しい文章が嫌い人
③葉加瀬太郎さんが好きな人
④他人の意見に寛容な人
です。
4番に関してはそんな気にしなくていいですけど、気になる人は気になると思うので。笑
クラシック入門書としてはわかりやすく読みやすい文という点で十分です。
ここから気になったところ、興味を持ったところを掘り下げていくといいと思います。
それでは、よい読書を〜
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