そこはまさにユートピア

当記事は日食なつこドリップ・アンチ・フリーズツアーの心斎橋公演、並びに梅田公演ネタバレを多分に含みます。先のライブに参加予定の方はブラウザバック推奨です。

ちょい下から本文始まります。

ドリップ・アンチ・フリーズツアー。ボヘミアが終わり、1週間後にシャングリラ。

緊急事態宣言の折り、心斎橋公演が1ヶ月延期になったのは残念ですが、おかげで2週連続日食さんの曲を聴ける機会に恵まれました。

セトリはだいたいそのままでしたが、やっぱりライブはナマモノというか、会場ごとに全然違うものになりますね。

会場も心斎橋はお洒落なカフェ。梅田はライブハウスらしいライブハウス。

そして、なんといってもピアノ弾き語りソロからパーカッションの木川保奈美(@HONAperc)さんが参加されていること。パーカッションが増えた「だけ」なんて言い方をすると失礼ですが、めちゃくちゃ楽しかった。ノリを合わせるべく木川さんの方を長らく注視してしまったくらい。心斎橋参加できていて良かったー…日食さんソロを楽しみきったあとだったので変化をとても楽しめた。

やっぱりリズム隊が加わるだけでノリが全然違うものになりますね。すごい。

舞台もたくさんの小物で彩られ賑やかでした。

パンデイロ、チャイム、小皿みたいなシンバルが下げられたやつ、木の実が連なってわさわさするやつ、プラ系のがしゃがしゃ、シェイカー、りーんってなった手のひらサイズのかまぼこみたいなベル、そこにカホンに座りながら通常のドラムセットに近い構成の、ハイハット、スネア、タム1、フロアタム1、クラッシュ、ライド、小さめのスプラッシュシンバル、バスドラムは見えなかったのでおそらくカホン用のキックを使っていたのかな?

ドラムプレイ時もロッドを使ってらっしゃいましたが、クローズドリムショットする時は片方だけ普通のスティックに持ち替えたり、手捌きがすごく早い。絶対手4本あるって。

なんにせよ舞台見てるだけで楽しいやつ。パーカッション小物集めたい…

seasoningをパンデイロひとつで合わせられるところから始まったのですが、もうすんごいの(語彙力)。

singwellではタップと合わせてましたがまた違う表現が観れて最高でした。どんなものと合わせても最高に仕上がる調味料、seasoning…恐ろしい子…!!

HIKKOSHIも最初の方、スネアを指で叩いてたところがびっくりしつつもめちゃくちゃカッコよくて。本業がパンデイロとのことでしたので、技術の応用なんでしょうかね。でもパンデイロ叩く時は右手か。どうなんだろ。

日食さんが曲作りをされるときに、いろんな楽器のパートを全部ピアノで表現するということを、いろんなメディアでお話しされていたかと思います。

その中でイメージを装飾音みたいなものも表すそうですが(キラキラ感をピアノの高音で表したり)、パーカッションの入った底上げがすごい。小物類を駆使しての表現の幅がすごく広い。

komakiさんとのセッションも、もちろんかっこいいのですが、木川さんとの掛け合いは新鮮味もあってか楽しさ爆発でした。

違いをRPGに例えると(なんでや)、パーティ編成が勇者+バトルマスターだったのが、勇者+賢者になった。みたいな。そんな感じ。伝われ。

木川さんは日食さんがまだ物販に自分で立たれていた頃からのお付き合いだそうで。今回のツアーで満を辞してオファーされたそうです。

日食さんも木川さんもお二人ともショートヘアでしたので、途中MCにてダブルロン毛改めダブルショートでお送りしますとのお話も。

日食さんが「じゃあこの次はダブルスキンかな」と冗談を飛ばすと「合わせます!」と木川さん。掛け合いも息ぴったりでしたね。日食さんが「その時は二人して出家しましょう」と返し、ひと笑い起こしていました。笑

あと印象に残っているのは、手紙の話。心斎橋での公演の際に10年来のファンの方からファンレターをいただいたそうです。長い活動期間の中でずっと追いかけてくれる方がいてありがたい。日食なつことして活動する中で何か残せているのではないかと思うと感慨深い、みたいなお話しされていました。

ご時世柄、食べ物ななどの差し入れはお断りしていますが、無機物なら大丈夫です!手紙を無機物というのは少し気になりますが…とのこと。

確かに思いのこもった手紙を無機物と呼ぶには少し冷たさを感じますね。今までの時間と想いがぎゅっと濃縮された手紙は有機物と呼んでも差し支えないでしょう。同意。

そんなこんなでやっぱりめっちゃ楽しかった!まだ一般先着が残っている会場がいくつかあるので、予定が合いそうならチケット取りたいな。

それでは〜