ハルカスか、通天閣か。いや、そんな大した問題ではないかもしれない。どちらかといえば通天閣くらいこじんまりしている方が落ち着く派だ。ハルカスはどこにいても目に入るし、寄って見上げると首が痛くなるのが難点。展望台まで登るなら話は別だが。
天王寺駅周辺はこの10年ほどでとても綺麗になったとつくづく思う。天王寺にはちょくちょく出かけているはずなのにいつ整備されたのかとんと思い出せない。調べてみると2015年。ちょうど転職前のバタバタしている頃なら仕方がないか。
独り身の私としては普段家族連れやカップルで賑わう”てんしば”をわざわざ通ろうとは思わず、美術館に行くときも傍の道からまっすぐ向かうことが多い。広い芝生を見るのは2度目か3度目だ。ところが芝生養生中の文字。アルプスの少女よろしく寝転がろうと思っていたのに残念だ。
私はもう大人だ。ダメと言われれば諦めはつく。うずうずと走り出そうとする子供心を抑えて脇道に逸れることとしよう。少し進めば動物園の入り口が見えるはず。
私はもう大人だ。動物園が閉まっているからといって泣き叫んだりはしない。ただ空いてるか閉まってるかは確認すればよかったとは思う。どうりで人が少ないわけだ。先日の上野といいもしかすると動物園運がないのかもしれない。旧友のペンギンたちに会いたかったのだがまたの機会にしよう。
大阪市立美術館も閉館中。なんか行く先々閉まってるのはちょっと避けられているようで悲しくなる。大丈夫、偶然偶然。
美術館正面の階段を降りると新世界の方。動物園を跨ぐ陸橋の上は見晴らしがよく、通天閣もハルカスもよく見える。ハルカスから通天閣へハシゴするなら最短コースで歩きやすいしおすすめの道。昔スパワールドに行くために友人とチャリで爆走したのを思い出す。
陸橋を戻り、美術館前の階段を登って左の茶臼山へ。
人はなぜ球体を置きたがるのか。
茶臼山は大坂夏の陣にて真田幸村が陣取ったとされる場所。標高は26メートル。
小学校に入るか入らないかくらいの子が周りを駆け回っており、母と思しき女性が「〇〇君の初めての登山だね」と褒めていました。登山というには達成感に欠ける気もするが、もしかすると天保山からステップアップしてきたのかもしれない。褒めて伸ばしていこう。
歴史の解説は別の方々に任せよう。あまり得意なジャンルではないし、看板を読んだ程度の付け焼き刃な知識しかない。それこそこの場所が後から振り返れば重要な戦の地としてあったのだと言われても、私にはあまりピンときていないのだ。其の実感の無きこと霞の如し。いや、風林火山は武田信玄だったか。うーむ…夢幻の如くなり…
池には鴨や鷺などの水鳥たちがたくさんいた。望遠カメラを携えた方が橋の上からシャッターチャンスを長い時間狙っていた。私は登って降りてきても根気よくカメラを構えていた。常連さんの気配。
池の周りにはベンチがたくさんあり、東家も数カ所用意されていてゆっくり時間を過ごすには良いところだった。これまた入れなかったのだが慶沢園なる日本庭園もあるのでそちらの方がより静かだろう。
帰る間際の恒例、街中時計チェック。針はちょうど17時。ちょうど日も沈み始めた頃。
最近天王寺で事足りて難波まで出なくなった。もっと便利になるのだぞ。
おまけ
あべの歩道橋も新しくなって久しい。この写真を撮った位置は端っこなのでめちゃくちゃ揺れます。高所恐怖症の方は注意。
どこかに繋がっているであろう地下への道。
美術館前の事務所。跡地なのか美術館が閉館中で閉めているだけなのか。稼働している記憶がない。
OSAKA!記念撮影にぜひ。てんしば内。
今回は単焦点レンズ購入を視野に入れて、焦点距離を35mmに固定して撮ってみた。後から並べてみると視野角が統一されてて良い気がする。
それではまた〜