音楽のすゝめを聴いて

音楽

音楽のすゝめを聴いての感想

こんにちは、ハクロです。
日食なつこさんのシングル「音楽のすゝめ」を聴きましての感想をぽつりぽつり。
収録されている3曲はどれも素敵な曲ですので、たくさんの人に届いて欲しい。

特設ページにてご本人のメッセージを読むことができますのでそちらを参考に。

https://nisshoku-natsuko.com/AnEncouragementofMusic/

私が特設ページのメッセージを読んで感じたことを先に書きます。

昨年2020年はコロナ禍によって世界的にたくさんの人、業界が苦境に立たされました。(現在進行形で立たされています。)

音楽を始めとするエンタメ系業界は、感染拡大初期にライブハウスでのクラスター発生もあってか、世間から「そんなものは不要不急である」との声も聞こえてきました。

そんな中「音楽は何の役に立つのか?」と自らに問うた答えとして「音楽のすゝめ」がリリースされたそうです。

メッセージの中での回答は、手放さない、しがみつく、とのこと。理由は好きだから。

この考え方は個人的には少し怖いと思うところもあります。

しかし、誰しも損得を抜きにして、生きていく上で大切にしていることがあるはず。

それが音楽だから譲れない。

そう真っ直ぐ言い切れることが私にはとても眩しい。

以下曲ごとの感想です。

音楽のすゝめ

表題の曲として、1曲目に「音楽のすゝめ」。

初公開は、去年末から開催された三ヶ月連続配信ライブの最終公演ミゼレーレです。

私のレポはこちら。

[ライブレポ]音楽を絶やさないためにできること ミゼレーレ 慈悲を求める祈り[日食なつこ]

2021年1月17日

あの時はピアノ弾き語りでしたので少し物悲しくも優しいイメージでした。

シングル版ではバンド編成で歌ごにもエフェクトがかかったりとミッスク凝っててまた楽しいです。

先へ進もうとする力強さをより感じる曲に仕上がっていますね。
アレンジは音楽プロデューサーの武部聡志さん。すごいですね。

やっぱり何度聞いても詞の優しさに感極まる。

9つある教え、どれをとっても音楽に対する愛を感じます。

4つ〜6つの後の、「空に放り投げてみたっていいんだぜ」の部分がお気に入り。

役に立つ立たないにこだわりすぎずに、そばにあるものとしての音楽への信頼のようなものを気づかせてくれます。

ライブの際は息が詰まって聞くことができなかった7つ目は「どんな歌も終わりがあると知ること」でした。
いつか終わるからこそ大切にしたい。

ダンツァーレ

2曲目は企業タイアップで初公開された曲です。

この曲は打って変わって乗りに乗ってますね!!

絶対にライブで楽しいやつ。

要所要所でハンドクラップが入るので練習して置かないと…

リリース済みの曲でノリが良く、レスポンスのある曲といえば致死量の自由のクラップとログマロープの「はーーーーっがねの心臓!」かと思いますが、この曲を加えて日食ノリノリ三銃士としましょう。異論は認めます。笑

ダンツァーレは「踊る」をイタリア語で原型表記したものみたいですね。
この曲はもう踊り狂うしかない。

乗りの良い曲ですが詞も分かりやすくて良い。

企業タイアップだけあって「可能性は迎えに行くもの」という標語が入っていますね。

行動が先、結果や評価は後からついてくる。見習っていきたい姿勢。

「あの星までの距離」という日食さんらしい天体ワードもひっそり入ってて良いですね。

「もう二度と踏み外せなくなる」の後の「ははっ」は初めてフルで歌ったライブの際「今のなにー!!」ってタイムラインとコメント欄が賑わった記憶。笑

最初は嘲笑っぽさがあるかなと思ったんですが、何度か聞いてるうちに「へへ!やっちゃったぜ!」みたいにも聞こえてきた今日この頃です。

「音楽のすゝめ」は初めて聞いた時の衝撃が凄かったのですが、「峰」はじっくりじわじわ効いてくる感じ。
心地よくてずっと聴いていることができる。

心地よさの正体は、ペンの走る音や、焚き火の音、水を注ぐ音などが合間に入っているからでしょうか。

この曲を流して目を閉じると一瞬で静かな喫茶店に一人座っている景色が目に浮かびます。

「スモーキーな金属的な(ドア)」「くゆるシガー」「コーヒー冷ます」「パフェ溶かす」「窓の反射」のような情景的なワードがある中に、「極東の太陽名乗る街」「ブロンズに鈍く光る峰」「(反射に)棲む魚たち」のような暗喩的な表現がマッチして良い。

見覚えがあるけど、どこともしれない幻想的な空間が思い浮かぶ。

喫茶店的なモチーフで「ブロンズ」「峰」という単語から銅製のケトルが思い浮かびました。
最後に空っぽの峰とも歌われているので、何か関係があるのかな。

あとは「光だったら弱いのがいい」という表現も好き。

これもやっぱり遊泳喫茶のシチュエーションにぴったりでしたね。配信ライブが思い起こされる。

追記:峰は江東区にあった喫茶店のようです。(情報ありがとうございます。)去年閉店されたそうで、「音楽のすゝめのすゝめ」にも嘆きの声と共に歌詞に流用されたであろう店内の様子が書かれていました。

食べログのページはまだ残っているので写真で少しだけ店内の様子を知ることができます。

https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131303/13061367

店頭にある店舗の名前が書いてあるブロンズの灯籠みたいなものがありますね。確かに峰(山の頂上)に見えなくもない。いろいろ調べると情景の解像度が上がりますね。

まとめ

長々書いてしまったけれど大満足な3曲でした。
三ヶ月配信ライブでそれぞれ披露されたものもとてもよかったのでDVDが届くの楽しみ。

各曲の感想もろもろは深夜にデジタルリリースを聴きながら認めたものです。

まとめを書いている今(3/10夜)はCDが届き、インタビューやMV、特典ブックレットを読んで充実した夜を過ごしています。

Twitterの方ではレコーディングしてるよって報告もちらほらあるのでそろそろ新しいアルバムも出るのかな…
楽しみ楽しみ。

書いてて楽しかったので他にもいろんなアーティスト、新旧いろいろと曲を効いて感想を書ければいいなと思っています。

それではまた〜